本日はこちらの1冊をご紹介。
【著者:齋藤 孝 三色ボールペン情報活用術】
本を読んだ後って読み切った満足感を得られますよね。でもせっかく読んだのに読んだだけになってしまって「結局この本の内容ってどんなだったっけ?」となってしまうこともしばしば。せっかく時間を使って読んだ&興味を持っていたから読んだわけだから本の内容をしっかり取り込んで今後の人生に活かしていきたい!
読了後、読んで終わりにしないためには?
せっかく読んだのに内容を覚えてないの?
うーん、時間かけて読めば読むほど始めの方は覚えてないかなぁ。
そっかぁ。確かに昨日のお昼ごはんを覚えてなかったりするもんね。
そうだね…。だからこの本を読んで本の内容をしっかりと情報として自分の中に取り込んで、さらに新しいアイディア作り出す一助にしていこうってことだよ。
三色ボールペンを使っていかに情報を自分の中に取り入れて活用していくのか。緑を使ってアイディアを生み出す。
こんな人におすすめ
本の内容を情報として活用したい人・本の内容を記憶に定着させたい人・新しいアイディアを生み出したい人
各章のキーワードとポイント
Ⅰなぜ「整理法」ではダメなのか
P18. 私の提案する情報活用術は、活用にポイントを置いている。すなわち、整理してから活用するというのではなく、「整理=活用(整理することがそのまま活用になる)」という方法だ。整理するときにはもう活用が始まっているというやり方である。
P19. 訪れることがないであろう、「いつか」に、「ゆっくり」読むことを想定したところで、実現するわけがないのである。
P31. 情報の活用においては、常にタイムリミットを意識したい。情報は生鮮食品と同じで、ある期間を過ぎると腐る。情報としてそれが意味をもつ期限というものがある。いわば賞味期限だ。大事に仕舞い込んでおいて、腐らせてはどうしようもない。
P36. 情報を自分の外側に置いておいてはダメだ。内側に取り込んで、血となり、肉となるようにしていかなくてはならないのである。
Ⅱ三色方式とは何か
P38. 赤-客観的に見て、最も重要な箇所 青-客観的に見て、まあ重要な箇所 緑-主観的に見て、自分がおもしろいと感じたり、興味を抱いたりした箇所
P40. 青はもう少し楽な気持ちで引くことができる。青は、比較的大事だなと思うところにどんどん引けばよい。最初のうちは、「線を引く」という行為にためらいをなくすためにも、多めに引きすぎるくらいがよい。
P41. 緑は完全に自分の自由にできる部分である。その話の本筋でなくても一向に構わない。逆に、赤や青と重なったとしても構わない。内容で気になるところでもいいし、好きな言葉や表現でもいい。とにかく自分の感覚に引っかかるところをマークしておく。
P57. 天才と呼ばれる人たちは、たいてい驚くほど多くの仕事を残している。それがこなせるのは、頭の中がみごとに整理されていて、自分のやっていることをきわめてクリアに意識できているからだ。
Ⅲくぐらせる-情報との出会い方
P64. 情報は「活かしてこそ」のものである。そのためには、いかに積極的に自分をかかわらせていくかが重要になってくる。
P78. 暗黙知をくぐらせることで、何か「引っかかる」と感じるものがある。もともと、これはどんな人にもあるものだ。そして、この「引っかかる」という感覚自体、磨くことによって、もっともっと伸ばしていけるものでもある。
Ⅳ立ち上がらせる-情報を立体化する
P112. 情報を「立ち上がらせる」というのは、文章の中に沈み込んでいるものを、浮き上がらせ、目立たせて、自分の目に飛び込みやすくさせるという意味である。
P113. きちんと立ち上がってくるようにするための、「関心のアンテナ」をしっかりと立てることが大切になってくる。自分がそこにきちんと関心を向けられるように、その態勢固めをしておく。
P114 立ち上がらせるということが自分の意識の中で明確な形を持ちはじめる。そして、ではどんな言葉が浮き上がってくるようにしたら仕事に役立つだろうと考え、そのためのアンテナを張るようになる。
P123 キーワードを見つけながら読むという方法は、その本の著者、あるいはその資料の作成者の表現したいことを的確につかむ練習にもなる。その資料のポイント、いちばん重要な目のつけどころを捉えられるかどうかは、情報を活用するうえで違いが大きい。
Ⅴ編み出すー情報からアイディアを生む
P165 緑は、自分の脳の暗黙知と深くかかわりあった、個人のあり方にとってきわめて本質的な部分だと言える。緑の感覚をさっとマークする習慣をつけ、暗黙知の領域にきっちり浸けるために深くくぐらせる訓練をし、しっかりと記憶に定着させるトレーニングを積むーこうして「技化」していくことにより、緑は「なんとなく関心を持ったものごと」から、「効果的に活かされやすい素材」へと進化していく。
P168 アイディアとは誰もが思いつきえなかった素晴らしく独創的なものというよりは、既存のものに対してバランスよく緑を配合することで、新たな形をとるものが大半だ。何もないところから、突然生まれてくるものではない。
P175 「学ぶ」という言葉と「まねる」という言葉は、語源が一緒だ。人はまねることで、学んでいく。
P184 新しい商品のアイディアを考えるというときに、同業種の研究を重ねて、そこから何かを見つけ出そうというのは、じつは大変難しいことである。むしろ、異業種で成功している例を調べ尽くして、それを自分の業界にあてはめたらいったいどういうことが起こるのか、ということを考えたほうが、おもしろいものが生まれてくる。
まとめ
読み終わった後にまずやったことは三色ボールペンを買ったこと。
おそらく初めのうちはしっくりこないと思うけど、慣れの問題だと思うのでまずはやってみる。そのうち精度も高くなっていって身についていく気がする。
これも情報を取り込んで生かしていくという技術だと思うのでやればやるほど上手くなっていくはず。
本は折り目とかつけずに綺麗に使いたい派だったけどそこから壊していかないと(笑)
綺麗に使って覚えてないより、ぐりぐり書き込んでも内容が身につく方がいいもんね。
ちなみに読み終わったら売りたい人には向かない方法です。